suzuki DT5 メンテナンス
平成8(1996年)年6月の型式00502SのスズキDT5。
とても程度よく、カウルをはずした中身なんか新品?と思えるほど。 7年間動かしていないとのことでしたので、内部清掃をしてからエンジンをかけることにしました。
前のオーナーのHさん、本当に丁寧に扱ってらっしゃる。
「ちょっと手違いでステアリングの軸を傷つけたみたいで動きが悪いです」といわれていたので、家に持ち帰ったあと確認してみると、「ギッチギチ」でステアリングが動かない状態でした。
傷がついてこんなにギチギチになるものかなあ?と思い、ばらしてOHしてみようということに。
思い立ったらすぐにやらないと気がすまなくなる性分(というかほぼ病気?)なので、ちょっとした時間を見つけて
ばらしてみました。すると、古いグリスがガッチリ固まっていて、しかも、スイベルブラケットのブッシュ類(アジャスタ含む)にはグリスが殆ど届いていない状態になっていました。
後で組みなおしてグリスニップルからグリスアップしましたが、ブッシュの周りまで届かないんですね~。なので、グリスガン、グリス、パーツクリーナー的kure6-66を購入し分解清掃。
OHなんて大それたものではなくやってみたところ、綺麗に復活。
Hさんに、傷ではなく、とても綺麗にうごくようになりました~!と報告。
あとは、キャブレター、インペラ(ウォーターポンプ)が正常動作してくれるか?そればかりが心配で、毎日毎日ググりっぱなり。
DT5の資料ってもはやあまりなくて、海外からマニュアル類を取り寄せると、それだけで4000円~!この時代にして・・・。
DT8も共通パーツが多く、構造もほぼ同じなので、それもググって仕組みを勉強。
消耗品が必要になった場合、古い部品も購入できることがわかり、釣りよりも機械いじりに夢中になってゆく自分がいたり。
ネットでパーツを購入できるお店(パーツカタログがない場合、問い合わせをすると↓のようなPDFを送ってもらえます)
DT5-パーツ(←ウォーターポンプ、キャブレター、ステアリング周り)
整備手順はこんな感じ。
1.ステアリングOH
2.各種ニップルからグリスアップ
3.ギアオイル交換
4.スパークプラグ清掃
5.ウォーターポンプ外から清掃
と簡単なもの。
◆工具
①12mmスパナ(ラチェット)
②グリスガン
③プラスドライバ
④軍手
⑤クレ6-66(パーツクリーナーでもok)
◆グリスやオイル
①ギアオイル(スズキのエンジンにだってYAMAHAのギアオイルでOKです。一回で270mlぐらい使用)
②リチウムグリース(殆どこれで大丈夫。類似のモリブデングリースは使わない。使うとしたらチルト部のみかな)
③汎用シリコーングリース(耐熱・耐水が強い。樹脂・ゴムが触れるところに使用。こまめに塗る)
YAMAHA ヤマハ 船外機ギアオイル 350ml 1本 |
信越化学工業 シリコーングリースG40 100g G40M-100 |
清掃前に試しに動かしたい気持ちを抑えて、清掃後まで待ったのは我ながらエライ。以前車を一年乗らず、1年後にエンジンをかけた時、思いっきりふかしてしまいターボを壊した経験があったので、かなり慎重になりました。
↓オイル交換をしているところ。これが「白い」とギアボックスに海水が入っていることだそうで、大事件だそうだ。
エンジン始動後、検水口からなかなか水が出なく、出た後も安定せず「あーあ、インペラこうかんかなぁ」なんて思っていたら、あるページに塩とかゴミが検水管に詰まっている場合があるから、電線みたいなのでたまに清掃するのがいいよ。と書いてあるページがあったので、早速、家にあったオーディオケーブルを裸にして、寄り直して清掃。すると嘘のようにじゃんじゃんと出るようになりました!!
整備を委託してしまうのはアリですが、海の上でエンジンに何かあったときに自分でなんとかしなければなりませんからね。初めは自分でやったほうが安心です。(とはいっても、船上での修理も限界ありますが。)
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